現在完了形(完了)と過去形の区別(中学英語)
現在完了形を学習しても、「過去形と現在完了形(完了)の区別」ができない人が多いようです。そこで、このページでは、「現在完了形(完了)と過去形の区別」について説明しています。もう「英語が苦手」とは言わせません!
<目次>
1.なぜ現在完了形(完了)と過去形の区別をしないといけないのか?
2.現在完了形(完了)と過去形を区別する方法
3.現ザ完了形(完了)と過去形を区別してみましょう!
スポンサード リンク
なぜ現在完了形(完了)と過去形の区別をしないといけないのか?
「現在完了形(完了)と過去形の区別ができないって? 『〜した=過去形』『〜してしまった=現在完了形(完了)』だから、簡単に区別できるんじゃないの」と思うかもしれません。
では、1つ質問をします。
つぎの日本語を英語になおすとき、現在完了形(完了)と過去形のどちらを使うと思いますか。
(ア)あ〜あ。バスが行っちゃたよー
(イ)0.1秒前にバスが行ったんだよ
(ア)は現在完了形(完了)で、(イ)は過去形です。
パッと答えられましたか。
「〜した=過去形」「〜してしまった=現在完了形(完了)」と暗記するのも悪くないのですが、暗記だけに頼っていると、上記のように少し形が変わるだけでわからなくなってしまいます。
そこで、「過去形と現在完了形(完了)の違い」について少し詳しく勉強しましょう。
現在完了形(完了)と過去形を区別する方法
「(A)時計をなくしてしまった」
まずは、この文に注目してください。
どういう意味だと思いますか。
深く考えてみてください。
(A)の文では「時計をなくしてしまった」だけではなく、暗に「(その結果、現在、時計を持っていない)」という意味も示されていますよね。
つまり、(A)の文では「過去に時計をなくした」という過去の事実だけではなくて、暗に「その結果、現在もない」という意味も表されています。
このように「過去の事実」だけではなくて「その結果、現在どうなんだ」ということまで、暗に示したい場合に現在完了(完了)を使います。
「(B)10分前に時計をなくした」
次に、(B)の文に注目してみてください。
(B)の文では、「10分前に時計をなくした」という過去の事実は書いていますが、その結果、現在はどうなんだまでは何も書いていませんよね。
現在は時計が見つかったかもしれないし、それとも、いまだ時計がないのか、どちらなのかわかりません。
つまり(B)の文では「単に時計をなくした」という過去の事実だけが示されているのです。このような場合、過去形を使います。
スポンサード リンク
現ザ完了形(完了)と過去形を区別してみましょう!
では、「1秒前に時計をなくしたんだよね」という文は、過去と現在完了(完了)のどちらでしょうか。
ものすごく理屈っぽくなりますが、ひょっとして0.1秒前に時計が見つかったかもしれませんよね。逆にまだ現在も時計が見つかっていない可能性もあります。つまり、この文では、過去、時計をなくしたという事実は示されていますが、その結果、現在はどうなんだまで示されていません。よって、この文は「過去形」です。
ちょっと難しいなと思った人は、「基本にカエル英語の本」を読みましょう。