助動詞(中学英語)
このページでは、中学1年生で勉強する「助動詞」について、丁寧に解説しています。もう「英語が苦手」とは言わせません!
<目次>
1.助動詞とは?
2.英語では助動詞は動詞の前にもってくる!
3.助動詞には三人称単数現在のsはいらない
4.助動詞には言いかえの問題が出題される
5.助動詞の英作文!
6.助動詞がある否定文と疑問文
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助動詞とは?
「わたしは野球をすることができる」の主語、動詞、目的語などを見つけてみましょう。
※)主語、目的語、補語が、よくわからない場合は、「基本にカエル英語の本〜レベル1」を読みましょう。
つぎのようになりますよね。
・わたしは→主語
・野球を→目的語
・することができる→??
「する」は動詞です。「ことができる」は一体何なのでしょうか。
「する」という動詞に「ことができる」が加わることで、「する能力がある」という意味になっています。
つまり「ことができる」は、動詞に能力という意味を加えているわけですね。
このように、動詞にくっついて能力などの意味を加える言葉のことを助動詞といいます。
つまり、「ことができる」は助動詞です。
英語では助動詞は動詞の前にもってくる!
「わたしは野球をすることができる」を英語になおしてみましょう。
以下の手順に従えば、簡単に英作することができるのでした。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
2.英語の語順になおします。
3.それぞれを英語になおします。
※)主語、目的語、補語が、よくわからない場合は、「基本にカエル英語の本〜レベル1」を読みましょう。
というわけで、上記の手順に従って、英作していきます。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
主語は「わたしは」、目的語は「野球を」です。これはすぐにわかりますよね。では「することができる」は何なのでしょうか?
・わたしは→主語
・野球を→目的語
・することができる→??
「することができる」は、動詞である「する」に「ことができる」という言葉がくっついています。
この「ことができる」のように、動詞にくっついて、動詞に「能力」などの意味を加える言葉のことを「助動詞」といいました。
2.英語の語順になおします。
英語では「主語+動詞+目的語」の語順でした。助動詞はどこに入れればいいのでしょうか?
助動詞は、常に、動詞とセットに使うのでしたね。
で、「助動詞+動詞」のように、助動詞は常に動詞の前に持ってきます。
よって助動詞がある文では、助動詞を動詞の前に持ってきて、「主語+助動詞+動詞+目的語」の語順とします。つまり、「わたしは」「できる」「する」「野球を」の語順になります。
3.それぞれを英語になおします。
「できる」に当る英単語は「can」です。よって、「わたしは(=I)」「できる(=can)」「する(=play)」「野球を(=baseball)」となります。
まとめると「I can play baseball.」ですね。
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助動詞には三人称単数現在のsはいらない
「彼は野球をすることができる」を英語になおしてみましょう。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
主語は「彼は」、目的語は「野球を」です。これはすぐにわかりますよね。では「することができる」は何なのでしょうか?
・彼は→主語
・野球を→目的語
・することができる→動詞+助動詞
2.英語の語順になおします。
英語では「主語+助動詞+動詞+目的語」の語順でした。
3.それぞれを英語になおします。
よって、「彼は(=He)」「できる(=can)」「する(=play)」「野球を(=baseball)」となります。
さて、ここで「He plays baseball.(彼は野球をする)だと動詞に三人称単数現在のsをつける。cansとしなくてもいいの?」と、疑問に思ったひともいるかもしれません。
助動詞は三人称単数現在であっても「s」はつけません。
「じゃあ、He can plays baseball.としなくてもいいの?」と、疑問に思ったひともいるかもしれません。
助動詞の後の動詞は常に「原形」になるので、「He can play baseball.」になります。
助動詞には言いかえの問題が出題される
「彼は野球をすることができる」を英語にすると「He can play baseball.」でした。
「〜することができる」のcanは「be動詞+able to」に言い換えることもできるので、つぎのようにもできます。
・He <can> play baseball.
→He <be動詞 able to> play baseball.
→主語はHeなので、be動詞はis
→He <is able to> play baseball.
よって、「He is able to play baseball.(彼は野球をすることができる)」ともできます。
このような言いかえは暗記するしかないので、しっかりと覚えましょう。
助動詞の英作文!
「彼はこのホテルに滞在するでしょう。」を英語になおしてみましょう。
以下の手順に従えば、簡単に英作することができるのでした。
1.主語、動詞、目的語、補語を見つけます。
2.英語の語順になおします。
3.それぞれを英語になおします。
※)主語、目的語、補語が、よくわからない場合は、「基本にカエル英語の本〜レベル1」を読みましょう。
というわけで、まずは、主語、動詞などをみつけます。
以下ですね。
・主語:彼は
・目的語:このホテルに
・動詞:滞在するでしょう
「動詞:滞在するでしょう」としましたが、正しいと思いますか。
ちがいますよね。
「動詞:滞在する」「助動詞:でしょう」です。
「でしょう」は「滞在する」に「滞在するのは将来の話ですよ」という意味を加えています。
・主語:彼は
・目的語:このホテルに
・動詞:滞在する
・助動詞:でしょう
つぎに、英語の語順に並べます。
第三文型で「主語+助動詞+動詞+目的語」の順ですね。
よって「彼は、でしょう、滞在する、このホテルに」となります。
最後に、それそれを英語になおします。
・彼は→He
・でしょう→??
・滞在する→stay
・このホテルに→this hotel
「でしょう」は、どのように英語にすればいいのでしょうか。
「will」か「be動詞 going to」を使います。
※同じ未来を表しますが、微妙に意味合いが異なります。ここではその説明は割愛します。詳しくは『基本にカエル英語の本』を参照してください。
よって、答えは「He will stay this hotel.」「He is going to stay this hotel.」になります。
助動詞がある否定文と疑問文
つぎの2つの文を英語になおしてください。
(ア)彼は野球をすることができない。
(イ)彼は野球をすることができますか。
「彼は野球をすることができる」は、「He can play baseball.」ですね。すでに学習しました。
これらを(ア)は否定文、(イ)は疑問文にすればいいだけです。
では、どのようにすればいいのでしょうか。
助動詞がある文を否定文にする場合は、助動詞の直後にnotをつけます(短縮形を使います)。
よって、つぎのようになります。
(ア)He can not play baseball. = He cann't play baseball.
助動詞がある文を疑問文にする場合は、助動詞を文頭にもってきて、文末に?をつけます。
よって、つぎのようになります。
(イ)Can he play baseball ?
さて、「can〜」は「be able to〜」で言い換えることができました。
つまり、「He can play baseball.」は「He is able to play baseball.」とも表すことができます。
この文を否定文にしたり、疑問文にしたりするには、どうすればいいのでしょうか。
be動詞の否定文や疑問文と同じです。
つぎのようになります。
(ア)He isn't able to play baseball.
(イ)Is he able to play baseball ?