中学英語の問題を解く前にすべきこと

中学英語の問題集にある問題を解くとき、問題の解き方を知らないと、高校英語や英会話の学習でつまづいて「英語が嫌い」「英語が苦手」になってしまう恐れがあります。なぜなのでしょうか。
英語の参考書を、多数、執筆している著者が丁寧に解説しています。

<目次>
1.選択肢、穴埋め問題が、あなたを「中学英語くらいはできる」と錯覚させている
2.選択肢、穴埋め問題で、わたしは高校ではどん底を味わった。
3.先に英語を理解することが大切


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選択肢、穴埋め問題が、あなたを「中学英語くらいはできる」と錯覚させている

中学英語では、たとえば以下のような選択肢や穴埋め問題が出題されます。

(例1)( )に適切な語を入れてください。
He can speak English.=He (  )(  )(  ) speak English.(彼は英語を話すことができる)
(例2)( )から適切な語を選んでください。
He (play , plays , played)baseball yesterday.(彼は昨日野球をした)

これらの問題が解けるからといって、必ずしも中学英語が理解できているわけではありません。
なぜなら、この2つの問題は、例1だと「can=be able to」、例2だと「playの過去形がplayed」を覚えていれば問題を解くことができるためです。

英会話では「彼は英語を話すことができる」「彼は昨日野球をした」という日本語を英語になおす力がなければ、まともに話すことはできませんし、高校英語も、この程度の日本語であれば、すぐに英語になおせるくらいではないと、途中でつまづいてしまいます。
だから、これらの日本語を英語になおすことができるようになるべきですし、中学英語を理解していれば、このくらいの日本語は英語になおすことができます。

しかし、選択肢や穴埋め問題しか解いてこなかった人たちは、これらの日本語を英語になおすことができないのです。

選択肢や穴埋め問題が悪いわけではありませんが、選択肢や穴埋め問題を解けるからといって、それがそのまま中学英語が理解できていることにつながらないことを知っておくべきです。

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選択肢、穴埋め問題で、わたしは高校ではどん底を味わった。

先ほどの話は、実はわたし自身も経験しました。
中学では、塾のプリントを覚えて、塾で穴埋めなどの問題演習をしていたため、偏差値がそれなりに高かったです。
だから、中学生のとき、わたしは英語が得意だと思っていました。
しかし、高校になったら、まるでわからなくなって、赤点の日々になりました。

選択肢や穴埋め問題を解けるからといって、それがそのまま英語の実力ではなかったと思い知りました。

先に英語を理解することが大切

では、「英語が嫌い」「英語が苦手」にならないようにするには、どうすればいいのでしょうか。

それは、先に中学英語を理解することです。

英語を理解した後だと、選択肢や穴埋め問題を解いても、何ら問題はありませんし、どのようなタイプの問題を解いても英語学習の力となります。

なお、中学英語を「理解」するには、どうすればいいのかについては、以下のページを参照してください。

中学英語を「理解」するには?

中学英語を攻略のトップページ

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